曲の由来
この曲の作曲者ジュール・エミール・フレデリック・マスネ(Jules Emile Frédéric Massenet, 1842年5月12日 – 1912年8月13日)はフランスの作曲家。
オペラで最もよく知られ、その作品は19世紀末から20世紀初頭にかけて大変人気がありました。現在も特に『マノン』、『ウェルテル』、『タイス』は頻繁に上演され、主要なオペラハウスのレパートリー演目となっています。ここで取り上げている『タイス』の間奏曲である『タイスの瞑想曲』は、ヴァイオリン独奏曲としても人気があります。
もう少し詳しく言うと、「タイスの瞑想曲」は、オペラ『タイス』の第2幕の第1場と第2場の間で演奏される器楽の間奏曲で、タイスとは主役の娼婦役の名前です。
第2幕第1場で、修道僧アタナエルは、美貌の快楽主義の高級娼婦(クルチザンヌ)でヴィーナスの巫女の、タイス(アレクサンドリアの聖タイス)に対峙して、豪奢で享楽的な生活から離れ、神を通じた救いを見出すように彼女を説得する。 出会いの後のタイスの熟慮の間に、「瞑想曲」が管弦楽によって演奏される。 「瞑想曲」の後の第2幕の第2場で、タイスはアタナエルに、自分は砂漠へと彼を追っていくことを告げる。と、こんな塩梅になりますが、ちょっと抽象的に感じます。
いずれにしても、タイスの瞑想曲は間奏曲であり、タイスは神に救いを見出すような時間をもったようにも感じる曲です。
トランペット楽譜
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トロンボーン楽譜
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アルトサックス楽譜
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フルート楽譜
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