楽譜のご紹介 トランペット、アルトサックス、フルート、トロンボーン用
小さな喫茶店(ちいさなきっさてん、ドイツ語: In einer kleinen Konditorei )は、1928年にドイツでつくられたコンチネンタル・タンゴの歌謡曲。作詞エルンスト・ノイバッハ(de:Ernst Neubach)、作曲フレッド・レイモンド(de:Fred Raymond)。ヴァイマル共和政下のベルリンで生まれた曲です。戦前の曲で1928年ドイツでできた曲です。ナチスの動きもそろそろかという時期です。この年あたりから経済が傾き始め、政情不安ともなってくるようです。せっかく国際連盟に加入したり、第1次大戦後の信頼を回復してきていたのに、この4年後にはナチスが第1党となって,大転換していきます。
また、1929年に製作された同名の映画で主題歌に用いられました。1934年に日本に紹介されています。
つまり昭和10年あたりにヒットした曲です。2.26事件の前年です。軍部の台頭がそろそろ本格化してくる時期です。2年後には日中戦争となり、その前の比較的平穏な時期の曲です。戦後はタンゴの流行した時に、リバイバルしたようです。私が知っているぐらいなので、相当はやったものだと思います。
日本語訳詞は瀬沼喜久雄(青木爽)。ポピュラー歌手中野忠晴のヒット曲のひとつでした。戦後も、職業歌手・楽団からカラオケ・歌声喫茶にいたるまで、長く歌い継がれています。1996年の日本映画『学校の怪談2』でも劇中に使われたそうで、定期的に復活する曲です。日本語の詩が独特なのかと思ったら、ほぼドイツの詩も同じ内容なんだそうです。