楽譜のご紹介
この曲の作曲者のイサーク・マヌエル・フランシスコ・アルベニス・イ・パスクアル（Isaac Manuel Francisco Albéniz y Pascual, カタルーニャ語: Isaac Albéniz i Pascual, 1860年5月29日 – 1909年5月18日）は、スペインの作曲家・ピアニストであり、スペイン民族音楽（英語版）の影響を受けた作品で知られています。
アルベニスのピアノ曲《スペイン組曲》の中でも最も印象的な楽曲の一つといわれています。アレグロ・マ・ノン・トロッポ、ト短調、4分の3拍子で、コーダの付いた3部形式。ギターのつまびきを模した忙しないトッカータ音型に始まり、跳躍を挟んで高揚したところでテンポを緩めて現れる、両手ユニゾンによる繊細で幽玄な旋律と、突然の大胆な気分の変化で、特に印象深いところがあります。
後にアンドレス・セゴビアによりギター曲として編曲されました。その際、調性は音域上の問題からホ短調に移調されており、16部音符による同音連打は一部3連符に変更されています。単独の小品としてはギター版のほうが原曲よりも有名であり、ドアーズやアイアン・メイデンなどのロック・バンドによっても曲の一部が利用されています。また、映画音楽やCM曲にも利用されています。
アルベニスさん本人は、１８６０年生まれですが、４歳からピアノを人前で演奏していたそうです。天才といわれていて、結構お茶目な自由人だったようで、規則だらけの寮生活がいやで、飛び出して、近くの街でピアノのアルバイトをして、全国を遊びまわるなど若いうちから、というか、幼い時から破天荒。１２歳で密航に近い形で大西洋を渡り、その活動を広げていたというから、恐れ入りました。しかし、これらはアルベニス自身の話を書き留めたものでほとんどが嘘であることが判明しています。うそばっかりついていたから、でしょうか、４８歳で亡くなっています。
この曲はてっきりギターの専門の曲なのかと思っていたら、もともとピアノ曲だったようです。なんとなく前半の方は、６０年代のアメリカのテレビドラマ、『逃亡者』のテーマ音楽の始まりのようでもあり、せわしなく、走り回るような感じになります。
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