楽譜のご紹介
結婚行進曲(けっこんこうしんきょく)は、結婚式で演奏される行進曲。多くの場合、新郎新婦の入場または退場の時に流れます。特に統計は無いものの、ワグナーのものとこの曲の演奏比率は圧倒的に高いのですが、ただ、この2人の作曲家は共にドイツのプロテスタントであり、それ以前にカトリックではオペラ・演劇など世俗行事のために作られた行進曲を結婚式に用いることを諌める教えも存在します(バチカン「典礼音楽の指針」)。しかし少なくとも日本では、信者同士の結婚でもない限り、そこまで厳密なことをいう教会は少ないそうです。
あらためて、『夏の夜の夢』(なつのよのゆめ、ドイツ語: Ein Sommernachtstraum)は、フェリックス・メンデルスゾーンが作曲した演奏会用序曲(作品21)及び劇付随音楽(作品61)です。いずれもシェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』が元になっている。中でも『結婚行進曲(英語版)』が非常に有名。
これは、ご存知のように、メンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』の中の曲ですが、最近表記が代わったようで、真夏が、単に夏となって、『夏の夜の夢』となっていることが多いです。なぜでしょうか。まさか、五七五の七にこだわって、字余りになるので・・ということでもないはずなので、理由がわかりません。ここは、真夏でいいでしょう。誰かが、同名の曲を作ったせいでしょうか。このような例はたくさんあります。それは商業的には問題ないが、良いことではない。
と思っていたところ、
シェイクスピアの戯曲の原題“A Midsummer Night’s Dream”の訳語は古くから『真夏の夜の夢』が用いられており、メンデルスゾーンの序曲・劇音楽も同様でしたが、近年、戯曲に関しては『夏の夜の夢』に変わりつつあります。ただし、こうした変更はクラシック音楽の分野では文学や演劇の分野に比べて遅れがちなのが常であり、『夏の夜の夢』も例外ではありません。なお、メンデルスゾーンによるドイツ語の原題は、上記のとおり“Ein Sommernachtstraum”であり、直訳すると単に『夏の夜の夢』です。