楽譜のご紹介
ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲第6番イ短調RV356はヴィヴァルディが1711年に出版した合奏協奏曲集「調和の幻想」作品3の中に収められている作品です。
「調和の幻想(霊感)”L’estro armonico”」作品3は1~4本のヴァイオリンのために書かれた(部分的にはチェロも加わります)12曲から構成されている協奏曲集で、リトルネロ形式(全合奏で演奏される主題[リトルネロ]とリトルネロに挟まれた独奏楽器で演奏される部分から構成される協奏曲)に則って、急ー緩ー急という3楽章制の独奏協奏曲の形式を完成した作品です。
ちょっとまた長い楽譜になってしまいました。まるでトランペットの教則本アーバンに出てくるような練習になりそうですが、それぞれのレベルに合わせて、部分的に練習できればいいのではないかと思います。
私の世代ということではないのかもしれませんが、少なくとも私は学校教育の中で、学ぶということが独立した内容のようにとらえてきたきらいがあります。ベビーブームの悪影響で、相当優秀な人は別に、たいていの人は、詰め込み型の受験勉強をしてきて、その成功体験であれ、失敗体験であれ、『知ること』=『できること』『わかったこと』という質(たち)となったように思うのです。今、思うことは、言葉で表現できないことが世の中にはたくさんあって、何度も何度も言語化し、体験を尽くしながらもわからないことが山ほどあるというふうに思います。
ただ、幸いにも、ネットの普及などの影響で、学びの形態は飛躍的に拡大し、その気になれば、いろいろなことが無料で学べるようになり、基本的には、家庭環境などや育ちの部分に影響されることなく、本当に実りのある、結果の得られやすい時代になりました。つい2000年前後までは、ネットに有用な情報はほとんどなかったと思うのですが、・・・。