楽譜のご紹介
レオポルト・モーツァルトの作曲とされるカッサシオン(Cassation in G major for toys, 全7曲)が1951年にバイエルン州立図書館から発見され、その一部が『おもちゃの交響曲』と同一であるとされ、それまでのハイドンとされたものが覆されました。しかし、作曲者については、オーストリア・チロル地方出身の作曲家でベネディクト会の神父エトムント・アンゲラー(Edmund Angerer)とする説もあり、不明です。また、この交響曲が最初に出版された時、タイトルとして『こどもの交響曲』が出版社の判断で付けられています。
この曲は今から60年近く前に、中学生だった時の部活でやった曲です。当時、顧問の先生が代わられて、無法状態のどうしようもない吹奏楽部の状況から救ってくれました。
今、思うとこの選曲も、そんな子供たちの興味をつなぎ留め、やたら馬鹿でかく吹くだけの行進曲オンリーの、応援団まがいのちょっと音楽とはかけ離れた状況から、生徒たちの意識を少しずつ変えるきっかけとなった曲でした。
当時は今とちがい、女子部員と男子部員が半々ぐらいでしたので、当時はこんな状況(元気だけが取り柄のバンド)も珍しくはなかったのではないかと思います。