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【無料楽譜】リムスキーコルサコフ『シェヘラザード第三楽章より(Scheherazade 3rd mov) 』

クラシック曲集

『シェヘラザード』は、リムスキ ー・コルサコフによる1888年発表の交響組曲です。サンクトペテルブルクの交響楽演奏会にて初演されました。なお、交響組曲とは何か描写したいテーマに沿った合奏曲が何曲か組み合わされたもので、交響曲のような厳密な形の4楽章の起承転結的な構造になっていないようです。

題名になっているシェヘラザードは、『千夜一夜物語』登場人物で語り手をさしていますが、ただの語り手ではありません。サーサーン朝のシャフリヤール王の王妃であり、毎夜、命がけで王に物語を語るのです。そういえば、どことなく、女性の語り口のようなメロディーラインになっている気がします。 なお、サーサーン朝は実在した国家で、こちらは世界史の授業で習った記憶が遙か昔にはなりますが、有ります。そんな物語の中の、2人はしかしながら、架空の人物です。

第3楽章は、『若い王子と王女』という副題となっていますが、そもそも、シェヘラザードという題名ではありますが、この曲自体が千一夜物語を忠実に再現した意図があるというよりも、参考にしたというような感じのようで、どの若い王子なのか、その王女なのかははっきりしていないようです。

≪千一夜物語のイントロダクション≫

シャフリアール王という人がいて、その王様は彼の一番目の妻の不貞を発見した怒りから、処女と結婚しては翌朝には処刑していました。殺害が続いたとき、大臣の娘のシェヘラザードは王の悪行をやめさせるために、父の反対を押し切り、王との結婚を志願しました。

シェヘラザードは自ら王と一晩を共にしました。シェヘラザードは王の閨に行くと、最愛の妹ドニアザードへの別れを告げたいと望みます。妹のドニアザードがせがむという形でシェヘラザードが夜の間中、話し続けるように仕向けました。王は横になってシェヘラザードの最初の話に聞き入り、次の話をするように言ったが、シェヘラザードは夜が明けたので口をつぐみます。そして、慎み深く、「明日お話しするお話は今宵のものより、もっと心躍りましょう」と言い興味をひきます。

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そして王が新しい話を望んでシェヘラザードを生かしておいたため、千一の心躍る夜が過ぎ、その間に王とシェヘラザードは三人の子をもうけた。王妃となったシェヘラザードによって、王は説話を楽しんだだけではなく人倫と寛容をも身に付けたのでした。
そんな話がモチーフになっている曲です。

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演奏例

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