楽譜のご紹介
同じ曲の
アルトサックスの楽譜のページ
フルートの楽譜のページ
トロンボーンの楽譜のページ
トランペットの楽譜のページ
へ飛ぶ
音楽の中で、一定のフレーズを繰り返すという手法のものはたくさんあって、そのしつこさがまた、アピールすることになるのだろうと思います。そんな、代表格のような気がします。ただ、『飛んで、飛んで、飛んで、飛んで、回って、回って…』という曲や、もう聞くことがめったになくなった湯原昌幸の雨のバラードなど、曲を聴いたときには、『その奥の手を使っちゃうの?』、『そんなエチュードみたいな曲を歌謡曲にしていいの』と思う瞬間がありました。いずれにしても、20世紀に入って、リズムというものが重要視されてきたことは間違いないと思います。そんな影響がこの曲にもきっとあると思います。この曲ができたのは、1928年ですので、ジャズエイジということでもあります。新しい音楽がアメリカでまさに花開いていた時期と重なるわけです。
≪ラヴェルの最後≫
このことを書いた後、調べてみたら、確かにラヴェルはアメリカにわたって、演奏旅行をしています。しかも成功をおさめ、その後この『ボレロ』を作曲しています。しかし、同時にその後の人生は記憶障害・言語障害のために、作曲活動も思うようにならず、相当心理的にも苦しい生活を送ります。最後は脳の手術の失敗によりなくなるといった悲惨な最後となります。1937年、享年62歳でした。