『メヌエット ニ長調 K.334-3』はモーツァルトの「セレナーデ第17番 ニ長調 K.334」の第3楽章です。このセレナーデは1779年に作曲され、おそらくザルツブルクでの結婚式や社交的な集まりのために書かれたものです。
このメヌエットは、優雅で明るい雰囲気を持ち、典型的な古典派のダンス音楽の特徴を示しています。特に、楽器の使い方が巧みで、各パートが美しく絡み合います。モーツァルトの技術とセンスが光る一曲です。
セレナーデは当時の社交的な行事や特別な場で演奏されることが多く、モーツァルト自身も多くのセレナーデを作曲しました。
この曲は、モーツァルトの成熟期にあたる1779年に作られ、彼の演奏技術や作曲技法が円熟した時期の作品です。特に第3楽章のメヌエットは、その優雅さと明るさから、多くの人に愛されており、モーツァルトの代表作の一つとされています。
全体としては、モーツァルトの明るく、かつ洗練されたスタイルをよく表しており、彼の室内楽作品の中でも高く評価されています。彼の他のセレナーデと同様に、軽やかで聴きやすい一方で、技術的にも非常に巧妙な作品です。
『ディヴェルティメント K.67』と『セレナーデ第17番 K.334』のメヌエットで同じメロディーが使われているのは、モーツァルトの時代の作曲家たちは、自分や他人の音楽を再利用することを恥ずかしいこととせず、それを通じて新しいアイデアや作品を創り出すことを奨励されていました。つまり、モーツァルトはK.67のメロディーを再利用することで、異なる文脈で新しい魅力を与えることを狙ったのかもしれません。
以前に、K67として上げていることを忘れて作ったのですが、こっちのほうがまとまっているので、こちらもあえてあげておきます。広い音域をカバーするため、どのような楽器がこの楽譜を吹き切ることができるかは定かではありませんが、お遊びですので…。