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【無料楽譜】マイムマイム(Mayim Mayim)

世界の名曲集
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楽譜のご紹介

マイムマイムです。あまりに有名なフォークダンスの一曲です。今では想像できませんが、地元の田舎の高校では高校生でもフォークダンスをしていました。私が進学した中高一貫の男子校では、なぜか中学生の一部がセーラー服を着て、女役で運動会のときにフォークダンスを踊っていました。当時から、笑いの種になっていましたが、さすがにもうやっていないと思います。ちなみにもう共学になりました。うらやましい。

そもそも、フォークダンスは第二次世界大戦後に瞬く間に、日本に紹介され、発展していきます。

まずは第一ルートはたまたまそれを趣味にしていたGHQの教育担当者を通して終戦直後の人々が娯楽に飢えていた状況の中で瞬く間に各地に伝播しました。

もう一つは、アメリカの在日団体であるYMCAやYWCAなども野外レクリエーション普及の一環として当時の日本でフォークダンスの普及に力を入れていたこともあります。

もうひとつは、1956年に発足した社団法人日本フォークダンス連盟が指導者講習会などを通じてフォークダンスの普及に努めていたり、政治運動や労働運動が活発だった時期には労働組合や一部の政党などが青年層の組織化の手段としてうたごえ運動などに加えてフォークダンスを利用しており、これが結果としてフォークダンス普及に寄与したわけです。

そしてこのような社会的状況の中で、マイム・マイムも人々の間に浸透していったということです。マイム・マイムは日本フォークダンス連盟の資料では、日本では1951年にラリー・キースリーが教えている。

一方、当時の文部省も終戦直後から国策として各都道府県の教育委員会を通じフォークダンスを各地に広めようとするなど、その普及に一役買っていました。

教育面で見た場合、昭和30年代頃から(まさしく私の世代)小中学校の学習指導要領でフォークダンスの学習が義務付けられたこともマイム・マイムが日本でこれだけ広く普及したこととがあげられます。(ただし昭和50年代の学習指導要領ではフォークダンスの学習は任意とされていた時期があり、この時代に学齢期を過ごした人の中には、マイム・マイム自体を知らない人もいるようです)。

そんなこととは無関係なのが、この曲の由来です。「マイム・マイム」(Mayim Mayim)とは、開拓地で水を掘り当てて人々が喜ぶさまを歌ったイスラエルの楽曲です。たぶんに、ユダヤ教の意味合いがあり、イスラエル民謡と表記されることが多いですが、作曲者とそれをもとにした踊りを作った人もはっきりしているものです。煩雑になりますので、ご紹介しませんが、日本ではフォークダンスやキャンプファイヤーでの定番曲として広く知られています。

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マイム・マイムの原題は”U’sh’avtem Mayim” 。直訳すると「あなた方は水を汲む」という意味です。シオニズム運動によって全世界から現在のイスラエルの地に戻ってきたユダヤ人が「国を建て、新しい息吹きのもとに未開不毛の地に希望の「水」をひいて開拓にはげむ喜び」をあらわした歌であるとされています。

歌詞は、旧約聖書の一書で、三大預言書の一つイザヤ書第12章第3節の”U’sh’avetem mayim be-sasson Mi-ma’ayaneh ha-yeshua”「あなたがたは喜びをもって、救いの井戸から水をくむ」をそのまま歌詞として用い、曲全体がこのフレーズ(あるいはその一部)のリフレインからなっています。ちなみに”mayim”はヘブライ語で「水」を、また”be-sasson”は「喜びのうちに」をそれぞれ意味しており、したがって有名な一節である”Mayim mayim be-sasson”は、水源の乏しい乾燥地に入植した開拓者たちが、水を掘り当てて喜ぶさまを表したものと解釈できます。

なお、イザヤ書はユダヤ教の聖典・旧約聖書の一書であるが、メシアの来臨を預言することから、後にユダヤ教から分派したキリスト教から見ればメシア=イエス・キリストに絡めて解釈されることが多いのです。「救いの井戸」を「救い主=キリスト」の隠喩とする解釈は、キリスト教徒からの視点であり、キリスト(ナザレのイエス)をメシアと認めないユダヤ教の立場からは関係ない解釈です。

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演奏例

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