無言歌集の作曲年代は、メンデルスゾーン(1809年2月3日 – 1847年11月4日)の生涯のほとんどの期間にわたっています。そのうち、作曲年代を特定できるものは25曲です。最も早く書かれたものは、作品19-4の《ないしょの話》が1829年9月14日に作られました。作曲年代を確認できる最後のものは、1845年12月12日に作られた《タランテラ》(作品102-3)と《子供の小品》(作品102-5)です。ここで扱っている『春の歌』は1842年6月1日作曲です。
全部で48曲残されたメンデルスゾーン(Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy, 1809年2月3日 – 1847年11月4日)の「無言歌」は、当時のドイツ・ロマン派音楽の中で作曲されたピアノの性格的小品集の中でも、最もよく知られた傑作の1つとなっています。これらの曲は、曲想が優美で温かく、技巧的にも難しくないことから、発表の当初から多くの人々に愛されてきました。
ピアノ独奏用の「性格的小品集」は、シューベルトの『4つの即興曲D899』が発端であると言われていますが、このメンデルスゾーンの『無言歌集』やシューマンの初期のピアノ作品群の影響を受けて、多くの作曲家たちがこの分野で種々の名作を書いています。
この楽譜の『春の歌』は無言歌の第5巻作品62の第6曲目の曲にあたります。そのほかにもこのブログでは『ベニスの舟歌』も作りました。
いかにもいい春の日よりという感じで、気持ちがよくなります。子供のころに見たディズニーのアニメーションに感化されて、そう思うのだと思います。
メンデルスゾーン(1809~1847)というと個人的には、交響曲第4番のイタリアの印象が強く、結構古い人なのだという印象を持っていました。一つ年下には、ショパンやシューマン、2つ年下には、リストがいます。そして、ショパン(39歳)もですが、メンデルスゾーンも38歳で亡くなっています。シューマンは46歳で結構晩年が悲惨。リストだけが長生きして75歳まで生きています。ちなみにメンデルスゾーンの死因は脳卒中といわれています。
楽譜はトランペット、トロンボーンは#が多く、かなり吹きにくいかと思います。さらに、オクターブ上げるとお手上げという方もたくさんいらっしゃると思うので、あえて、下げてあります。ふける方はオクターブ上げてチャレンジしてください。