ワルツ第7番嬰ハ短調 作品64-2は、フレデリック・ショパンが作曲したピアノ独奏のためのワルツで、生前に出版された最後の作品の一つです。主題にマズルカが採用されるなど、ショパンの作曲技術の集大成といえます。
ショパンのワルツは実際の舞踊と離れ、演奏のみが目的であり、シューマンに「もしワルツに合わせて踊るのであればその相手は貴婦人でなければならない」と評されています。本作もこの傾向に沿っており、『華麗なる大円舞曲』や『華麗なる円舞曲』とは対照を成しています。
ショパンの作品の中では比較的演奏が平易であることから、愛好者も多い曲です。