この無伴奏組曲は6曲構成で、それぞれが前奏曲(プレリュード)で始まり、アルマンド、クーラント、サラバンド、メヌエット(第3番・第4番はブーレ、第5番・第6番ではガヴォット)、ジーグの6曲構成となっています。組曲ごとにひとつの調性で統一されています。各楽曲はプレリュードとアルマンド(元来舞曲であるが当時その性格は失われていた)を除いて舞曲ですが、一見単純な構成のなかに多声的な要素が盛り込まれ、重音奏法も駆使して一つの楽器とは思えない劇的かつ多彩な効果を出しています。・・・だそうです。もう相当昔になりますが、TVCMでサックスの演奏でこの曲を聞いて、すぐに吹きたくなったのを思い出します。
演奏技術的には、番号順に難しくなる傾向ですが、第1番はチェロを始めて2年から3年程度で挑戦可能とされ、第2番は一部に困難な運指があるものの、第1番とほぼ同程度の難度であり、第3番までなら演奏自体はそう難しくないといいます。しかし、音楽の内容を汲んだ表現となると、生涯をかけて研究するほどの対象とされています。また5番はスコルダトゥーラを前提とし、6番は5弦の楽器のために書かれているため、現代の一般的な楽器で演奏するには高い技術が要求されるそうです。強弱やボウイングなどについて、さまざまに解釈、編曲された演奏譜が出版されています。興味のある方はチャレンジを・・・。
トランペット楽譜
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トロンボーン楽譜
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アルトサックス楽譜
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フルート楽譜
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