楽譜のご紹介
皆さん、ミンストレルショーというのをご存知でしょうか。白人が黒人の恰好をしてその動きや踊りをおもしろおかしくまねたショーで、1820から30年代のアメリカで大流行したのだそうです。これは、もろに差別的なものです。(昔、オードリー・ヘップバーンの『ティファニーで朝食を』という映画に出っ歯で眼鏡をかけ、いつもおこっているという日本人の姿が出てきましたが、そのたびに、ちょっと不愉快になりましたが、そんな感じのことでしょう。)そんなショーのために作られた曲なのだそうです。それが本来の趣旨と違い、南北戦争時に兵士によってうたわれ、伝承されたということらしいです。
この曲ができたのは、1860年。南北戦争の最中でした。国民同士が戦いあうというちょっと想像できない戦争ですから、それだけ痛みも強いものだったことが想像できます。
南北戦争時には、たぶん各地域でバンドが結成され、出征兵士を送り出したのだろうと思います。戦争が終わると、その楽器が中古として、流れて、やがて黒人たちの手にも手が届くようになり、やがてジャズにつながっていくというようなことを聞いたことがあります。
また、黒人と白人のハーフは地域にもよるのでしょうが、黒人よりも優遇され、教育も受けられ、正式な音楽教育を受ける者もあらわれ、さらに洗練された音楽になっていったということらしいのです。
南北戦争を経験したアメリカ人はその後、何でも食べられるようにと、歯の大切さを痛感して、歯の手入れが進んだそうなのです。まあ、あんまり関係ない話ですが…。