タンゴ 『カミニート』(Tango Caminito)トランペット、トロンボーン、アルトサックス、フルート【無料楽譜】

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楽譜のご紹介

 カミニート(Caminito)は、フアン・デ・ディオス・フィリベルト作曲のタンゴです。1926年発表のタンゴの楽曲です。

 1903年に発表されたガビーノ・コリア・ペニャローサ(Gabino Coria Peñaloza)の詩が、歌詞としてつけられています。かなり芸術的な詩なので、どちらかというと歌つきの演奏が多い。

 カミニート(Caminito)とは、小道のスペイン語で、「小径」 としている文献もあります。ブエノスアイレスのボカ地区の通りとするのが一般的ですが、作詞家の故郷の小道だとする説もあります。

 作曲者があまり日本では一般的に知られてないので表題にはつけませんでした。1885年5月8日に、ブエノスアイレスのラ・ボカ地区に生まれました。イタリア移民三世(イタリア系アルゼンチン人)であり、先住民のマプーチェの血も受け継いでいます。

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 9歳から学校に通わず働き出しました。若い頃に、無政府主義系の労働組合運動に参加したりしていました。オルフェオン・ロス・デル・フトゥーロ楽団(Orfeón, los del Futuro)を結成して、音楽活動にも精を出します。24歳の時に、音楽学校に通いバイオリンと音楽理論を学ぶ。その一方で、タンゴの曲「グアイマジェン」(Guaymallén)を作曲しています。

 その後、1932年に、ラ・オルケスタ・ポルテーニャ楽団(la Orquesta Porteña)を結成しました。この楽団はタンゴ以外の曲も演奏していたとのことです。1933年に、アルゼンチン最初の音声入り映画「タンゴ!」(¡Tango!)に登場。1964年になくなりました。

 ちなみに、フアン・デ・ディオス・フィリベルト作曲のタンゴ、カミニート(Caminito)は、現在に至るまで、いろいろな楽団によって演奏され、日本では1961年度と1962年度のNHK紅白歌合戦歌唱曲になっています。

この曲を知っている人は、多分、アルフレッドハウゼ楽団の演奏も知っていると思います。強烈な印象だったのですが、今聞くと、ちょっと物足りないというか薄いというかそんな感じがします。やはり、昔のラジオの音では、どうしてもメロディーラインと単純な構成の演奏でないと、うけなかったのだろうと思います。

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