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【無料楽譜】フォスター作曲『主人は冷たい土の中に 』(Massa’s in De Cold Ground)

世界の名曲集

楽譜のご紹介

スティーブン・コリンズ・フォスター(Stephen Collins Foster、1826年7月4日 – 1864年1月13日)は、ヘンリ・クレイ・ワークと並んで、19世紀半ばのアメリカ合衆国を代表する歌曲作曲家。20年間に約200曲を作曲し、その内訳は135曲のパーラーソングと28曲のミンストレルソングです。多くはメロディの親しみやすい黒人歌、農園歌、ラブソングや郷愁歌である。「アメリカ音楽の父」とも称されます。

この曲の原題は”Massa’s in De Cold Ground”といいます。Massa’sというのは、Master’sの意味で、当時の黒人奴隷のなまりなのだそうです。この辺の曲は何か似た感じがして、どれがどれだかわからなくなる時があります。

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フォスターの曲の楽譜をいくつかご紹介しました。その中に、『ケンタッキーの我が家』などの曲があります。以前にも触れましたが、ケンタッキーの隣の州はオハイオ州。ちょうど、黒人奴隷制度を認めない州が近くにあり、このケンタッキーの我が家は、逃げてきた黒人奴隷を最後にかくまって、逃がす家だったのだということらしいのです。フォスターがどうやら、この歌にもメッセージを込めていたのだと思います。

この曲は、作詞もフォスターがやっています。当時の南部を回って、この曲を作ったそうです。1852年ですから、相当の人種差別があり、また、国も広く、裁判所などもきめ細かくあるわけではないような状態だったということですので、結構、黒人に対するリンチもあったようです。

ちなみに、リンチとは、人名から来ています。独立戦争後、西へと拡大していくわけですが、無法状態となるところもあったそうです。そんなときに、独立戦争を戦ったリンチ大佐という軍人が裁判所の肩代わりみたいなことをして、風紀を維持しようとしていたことに由来します。昔、よく見た西部劇でリンチがありましたが、そんなことが起源になって、慣習化されたようです。

今も、アメリカでは自衛策としての拳銃の規制反対が言われますが、日本のように派出所がそこら中にあるところとは違うし、住んでいる人々の治安に対する考え方が全く違うということもあるのだろうと思います。

トランペット楽譜

トロンボーン楽譜

アルトサックス楽譜

フルート楽譜

演奏例

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