楽譜のご紹介
『藁の中の七面鳥(Turkey in the straw)』は、19世紀後半から広まったアメリカ歌曲です。ミンストレル・ショーでよく演奏されていた人気のメロディーで、当時は”Zip Coon”という曲として出版されていた。
歌詞は以下の通りです(日本語訳):
馬車での道中、重い荷物に疲れた馬達 ビシッとムチ打ちゃ馬が飛び跳ね 「どうどう」と馬をなだめる
藁の中の七面鳥、干草の中の七面鳥 転げてよじれて、藁の中の七面鳥
ミンストレル・ショーとは、白人が顔を黒く塗って黒人の真似をして道化を演じるエンターテイメントの一つ。19世紀のアメリカでは、ミンストレル・ショーが盛んに行われていました。要は、白人にはない黒人の動きや歌などの奇妙な感じを結構差別的に馬鹿にするようなことで笑いをとるコメディです。同じようなことは今の時代でも結構ありますが、笑いに埋もれて気が付かないだけかもしれません。
また、クリスマスに七面鳥を食べるという習慣を伝え聞いたことがあると思いますが、これは宗教上の伝統ではないのだそうです。アメリカ大陸に渡った初期の白人たちの飢えをみて、現地のインディアンがこんなものがおいしいよと言って教えたのが、七面鳥を食べるということだったといいます。しかし、生きるか死ぬかの時に、そんなに親切にされたインディアンを、そのあと、土地を略奪しほぼ皆殺しにしたのも、彼らでした。
オクラホマミキサーとしても知られている曲ですが、オクラホマミキサーは踊りの名前だそうです。飛躍音、一般にインターバル練習とも言われるひとつとして、上げます。今は,吹けなくとも、あるいは、調子のいいときにはふけるけれど・・・、1年後には、いろいろな練習をする中で、いつでも難なく出来るようになろうなどという悠長な構えで練習しています。