【フルート用無料楽譜】シュトラウスII世ワルツ「ウィーンの森の物語」後半部分 Flute sheet music

クラシック曲集
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作曲者の半生パート2

トランペットのところで、ヨハン・シュトラウス2世の幼少期について触れましたが、彼の家庭は、頑固おやじの1世によって、完全に支配されていました。その後もその影響が続きます。
自分の誕生時にはすでにウィンナ・ワルツの作曲家として著名だった父ヨハンに影響を受けて、ヨハンは音楽家に憧れるようになりました。しかし父のほうは、音楽家が浮き草稼業であることを知っていたので、息子たちを音楽家にだけは絶対にさせるつもりはありませんでした。息子たちが楽器に触れることを固く禁じ、市民の教養として日常的に行われていたピアノの練習だけは例外的に認められていました。

シュトラウス家には父ヨハンのリハーサル場があり、そこからは演奏の音がよく漏れていました。ヨハンは弟ヨーゼフとともにそれを注意深く聴きとって、連弾して遊んでいました。父は息子たちのピアノに全く関心がなかったのですが、あるとき楽譜出版業者のハスリンガーからこのことを伝えられて驚きました。そして部屋に呼び入れられたヨハンとヨーゼフは、父の前でいつものように連弾したのです。父は満足げに「お前たち、誰にもひけをとらないぞ」と語り、ふたりはそれぞれフード付きの上等なマントを褒美に与えられたたのです。

幼少期のヨハンは、サルマンスドルフという村にある母方の祖父母の家でよく夏を過ごしていました。1830年、6歳の時に祖父の家の小さな卓上ピアノで、36小節のみからなるワルツを作曲し、アンナがそれを譜面に写し『最初の着想』と名付けたといいます。また、5分で曲を作ってヨーゼフに歌わせたこともある、とのちに本人が証言しています。十分に才能があることがわかります。
音楽家に憧れるヨハンにしてみれば、父から許されたピアノを弾くだけでは到底満足がいかなかった。父のようにヴァイオリンを弾きたかったため、わずか8歳の時に、同じアパートに住む14歳の少女と近所の裁縫師の息子をピアノの弟子とし、授業料を取るようになりました。こうして自ら貯めた金銭をもとにヴァイオリンを買ったヨハンは、鏡の前に立って父親をまねてヴァイオリンの練習をするのを日課としました。ところがある日、この練習が父ヨハンに見つかってしまう。父は激怒し、ヨハンが手に持っていたヴァイオリンを奪って叩き壊してしまったのです。ここまでは、よくある話の厳しいしつけの部分でした。

やがて父ヨハンは、エミーリエ・トランプッシュという若い愛人をつくって彼女のもとに入り浸るようになります。父はアンナのもとにはろくに生活費を送らず、愛人に貢ぐようになったのです。父がヨハンの音楽への興味関心をへし折ろうとしていたのとは逆に、母アンナは息子を応援したのです。夫が息子のヴァイオリンを壊した先述の出来事の後、アンナはすぐさま新たなヴァイオリンを息子に買い与えました。アンナの胸中には、息子を夫以上の音楽家に育てて、愛人のもとに入り浸って家庭を顧みようとしない夫に復讐してやろうという思いがあったのです。

ヨハンは技師学校での勉強をやめ、ひそかにシュトラウス楽団の第一奏者フランツ・アモンからヴァイオリンを学んだが、これを知った父ヨハンは彼をすぐさま解雇しました。その後ヨハンは商学部に入学して簿記などを学んだが、1842年にこれを退学して音楽に専念することにしました。今度は教会のオルガン奏者ヨーゼフ・ドレヒスラー(ドイツ語版)に師事し、ドレヒスラーのもとで和声を中心とする楽典を叩きこまれました。ほぼ独学で音楽を学んだ父ヨハンとは対称的に、ヨハン2世は正統的な学習によって音楽の基礎を築こうとしたのです。続きは、アルトサックスのところで紹介します。

一昨日の分と合わせて1曲になります。かなり無理をして、ぎゅうぎゅうに詰めましたので、見にくいかもしれませんが、勘弁してください。B♭トランペットのところにこの楽譜をもとに作ったMIDIファイルがありますので、参考にしてください。

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