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このヴォカリーズというのは、『ラー、ラー・ラー』という感じの歌声で歌詞がつかないというものらしいのですが、歌声を楽器のように使うという意味では、かなり斬新で、その良さを引き出すものなのだろうと思います。50年ほど前にはやった由紀さおりさんのデビュー曲の『夜明けのスキャット』を初めて聞いた時の驚きを思い出させます。
本家本元のスキャットというと、ルイ・アームストロングがヒービー・ジービーズという曲をスタジオで吹き込んでいた時に、歌詞を書いていた紙が譜面台から落ちてしまって、当時は一発録音で取り直しがきかなかったので、即興でスキャットを入れたというのが始まりだということです。
どちらも声を楽器のように使ったという意味では同じということだろうと思います。その他、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の一部を楽譜にした(といっても、ポップス系のアレンジのものをもとにした)物もこちらのページにあります。