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≪なんで、金と銀なの?≫
レハールのワルツには『メリー・ウィドウ・ワルツ』や『ルクセンブルク・ワルツ』など自作のオペレッタから編曲されたものが多いのですが、この『金と銀』はそれらとはちがい、独立した管弦楽用ワルツとして誕生しています。この曲は、1902年の謝肉祭の間に催されたパウリーネ・メッテルニヒ侯爵夫人主催の舞踏会のために作曲されています。題名の「金と銀」とは、この舞踏会の課題名で、会場は銀色に照らされ、天井には金色の星が煌き、壁一面に金銀の飾りが付けられ、参加者も金銀に彩られた思い思いの装飾を纏っていたと伝えられています。今日では代表的なウィンナ・ワルツとして、ヨハン・シュトラウス2世などの作品とともによく演奏されます。