【フルート用無料楽譜】ショパン作曲「ポロネーズ第6番変イ長調」作品53(Chopin : Polonaise No.6 “Heroique” Op.53)

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ポロネーズとは

音楽形式のポロネーズには、長い伝統があり、起源はポーランドの大衆的な舞踊で、歌を伴い、結婚式など格式のある祝祭で行なわれました。これが徐々に騎士や下級貴族のものとなって洗練され、やがて王侯の宮廷に取り入れられると、歌が無くなって器楽伴奏のみの行列舞踊となります。

行列舞踊とは、整然と列を成して比較的ゆっくりと歩くようなタイプのもので、参会者の顔合わせや挨拶、あるいは衣装の見せあいなどの機能を果たします。宮廷舞踊となったポロネーズは、ポーランドの代表的な舞踊として国際的に認められたのみならず、ポーランドの民族精神を表現するもっとも象徴的な音楽となったという経緯があります。

しかし、「ポロネーズ」という名称は、フランス語で「ポーランド風の」という意味であり、バッハが《フランス組曲 第6番》に取り入れた頃にはもはや舞踊の伴奏としての機能は失われ、ポーランド趣味、一種の異国情緒を感じさせる形式へと姿を整えていくことになります。

19世紀初頭にショパンが継承したポロネーズとはこのように、郷土の伝統というよりは国際的音楽形式あるいはジャンルのひとつとしてのポロネーズです。しかし、1830年以降のパリにおいてショパンがポロネーズを書く、ということには、また別の意味がありました。このときポーランドは地図上から消えた国家であり、パリには亡命したポーランドの文化人たちが終結していたからです。聴衆はショパンの音楽の本質に「ポーランドらしさ」を求めたし、ショパンもまた、憂国の士としてこれに応えようとしたという経緯があります。

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