アルルの女の構成は第1組曲と第2組曲との2つにわかれ、それぞれ数曲の楽曲が並んでいます。
第1組曲にもメヌエットがありますが、この有名な曲は第2組曲の第3曲として登場します。アルルの女といえば、この曲と連想されるほど有名な曲ですが、実はビゼーの歌劇『美しきパースの娘』の曲を編曲者のギローが転用、編曲したものです。フルートとハープによる美しい旋律が展開される部分です。
昔、昔、NHKで、趣味のフルートだったか何だったか題名の記憶が定かではありませんが、そんな番組をやっていて、なぜだか、よく見ていました。
とても丁寧な教え方をする高齢の先生で、確か、この曲もやっていたように思います。生徒と比べて明らかに音が違い、豊かな音を鳴らしていて、テレビでこう違うわけだから、きっと本物はもっと違うのではないだろうかと思ってい見ていました。
ピアノの番組が始まると、またなぜだか、ぼんやりとみていました。当時、社会人となって、トランペットを長らく何十年もやっていなかったからだと思います。
≪アルルの女の大筋≫
南フランス豪農の息子フレデリとアルルの女の報われない愛の物語です。フレデリにはもともと許嫁がいました。しかし、アルルの闘牛場で見かけた女性に心を奪われてしまいます。アルルの女のとりこになったフレデリは、許嫁(いいなずけ)の献身的な愛でも正気に戻すことはできませんでした。
日に日に思いがつのり、やつれる息子を見て、フレデリの母はアルルの女との結婚を許そうとします。それを伝え聞いた許嫁はフレデリの幸せのためならと、身を退くことをフレデリの母に伝えます。その真心を知ったフレデリは、今度こそ、アルルの女を忘れてヴィヴェットと結婚することを決意します。
2人の結婚式の夜、牧童頭のミティフィオが現れて、今夜アルルの女と駆け落ちすることを伝えます。物陰からそれを聞いたフレデリは嫉妬に狂い、祝いの踊りファランドールがにぎやかに踊られる中、機織り小屋の階上から身をおどらせて自ら命を絶つのです。
フルート楽譜
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トランペット楽譜
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トロンボーン楽譜
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アルトサックス楽譜
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