『アルルの女』は、ジョルジュ・ビゼーが作曲した付随音楽で、アルフォンス・ドーデの同名の戯曲に基づいています。物語は南フランスのアルルを舞台に、若者フレデリと彼の恋愛の葛藤を描いています。フレデリはアルルの女性に心を奪われますが、最終的には彼女を忘れ、許嫁のヴィヴェットと結婚することを決意します。しかし、結婚式の夜にアルルの女性と駆け落ちしようとする牧童頭のミチフィオの話を聞き、嫉妬に狂ったフレデリは自ら命を絶ってしまいます。
「ファランドール(Farandole)」は、フランス南部のプロヴァンス地方で踊られる6/8拍子の舞曲の名称です。ビゼーの『アルルの女 第2組曲』の第4曲「ファランドール」は、フランス民謡「三人の王の行進」と「馬のダンス」のメロディを基にしています。
この曲は、物語のクライマックスである結婚式の場面で使われています。祝いの踊りとして賑やかに演奏される中、フレデリの悲劇が展開されます。
曲のほうは、勇ましい出だしとその後のピッコロのソロ部分とで対照的な展開となっています。