フォーレは晩年には、難聴に加えて高い音がより低く、低い音がより高く聞こえるという症状に悩まされながら作曲を続けたそうです。この曲はどちらかというと晩年の曲ではないのですが、それでも割と簡潔な感じのする曲だと思います。その他のフォーレの曲としては、シチリアーノ、組曲ドリーOp.56 子守唄、『夢のあとに』Après un rêve Op. 7-2 がこのブログ内に楽譜としてありますので、参考にしてください。
パヴァーヌというのは、これも音楽形式の一つです。16世紀のヨーロッパで流行した行列舞踏ということです。名称の由来は、イタリアのパドヴァに由来するとも、孔雀の尻尾(スペイン語でpavon)に見立てられたとも言われているのだそうです。その他に、よく知られているラベルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』
などがあります。
この踊りは、フランスのルイ14世あたりからはやったアルマンデという名だと思うのですが、とってかわられたということです。しかし、なんとなく思うのは、宗教の枠に縛られた中での男女のフォーマルなお付き合いという明確な意味があるのは、その後のアメリカ映画で出てくるダンスバーティなどと同じで、キリスト教的なものがそうさせるのでしょうか。
トランペット楽譜
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トロンボーン楽譜
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アルトサックス楽譜
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フルート楽譜
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