楽譜のご紹介
『星影のステラ』(ほしかげのステラ、原題:Stella by Starlight)は、ビクター・ヤングが、1944年の映画『呪いの家』(配給:パラマウント映画)のために作曲したジャズ・スタンダードです。
“Stella by Starlight”の Stella 自体に星の意味がありますが、映画の中の女の子の名前でもあり、こんなに綺麗な女性をたたえるような曲が、実はホラー映画のテーマソングです。しかもそれが、1944年というから驚きです。日本は本土空襲に襲われているという、ホラーどころの話ではない状況なのですから、完璧に余裕を持って戦っているという感じです。ただ、戦時下の映画ということで、この時代は白黒です。
原曲は歌詞のないインストゥルメンタルですが、1946年にネッド・ワシントンが歌詞をつけました。詞には題名である“Stella by Starlight”が歌い込まれていますが、曲の最初や最後ではなく、全体の4分の3あたりの位置に入っています。
こちらも、長い間、聞いたことがあるのに題名がしばらくわからず、知ったのが、30代の後半だったと思います。これまた、ビクター・ヤングの作品で、やはり、映画に使われた曲です。楽譜はいろいろあって、検索するとたくさん出てきます。キーにより雰囲気が変わりますので、このキーがベストではありません。スタンダードナンバーとしてたくさんのミュージシャンが取り上げています。