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【無料楽譜】フランス国歌『ラ・マルセイエーズ 』(La Marseillaise)

世界の名曲集

楽譜のご紹介

 おフランスの国歌ということで格調高い雰囲気漂いますが、内容は血みどろの歴史を反映している恐ろしいものです。裏切者、暴君、首を搔き切る、貴様、親殺しなどなど、とてもひどい言葉が羅列されています。君が代がいいということではないですが、ともかく日本のものは平和です。日本語に人を罵倒するときの単語が少ないといわれるのも分かるような気がします。

 一番の詞です
行こう 祖国の子らよ
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられた
血まみれの旗が 掲げられた
聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは我らの元に来て
我らの子と妻の 喉を掻き切る!
武器を取れ 市民らよ
隊列を組め
進もう 進もう!
汚れた血が
我らの畑の畝を満たすまで!

 このフランス国歌は、なんと7番まであるようで、これだけで、充分国民を洗脳できそうな内容です。Wikiで『ラ・マルセイエーズ 』で探してみてください。ただ、最近は移民がたくさんいて、血を持って作り上げてきた従来の国民国家というものが危ういのかもしれません。でも、労働力も確保しなければということで、難しい問題です。特に欧米には根強く階級意識があるみたいなので、労働(職種)の格差・差別は大きいのではないでしょうか。

 そういえば、こんなシーンがありました。上記のことがよくわかる古い映画の有名なシーンです。

・マルセイエーズ(仏: La Marseillaise、)は、フランスの国歌です。マルセイユの歌とも言います。もとはフランス革命のときの革命歌で、マルセイユの連盟兵(義勇兵)が歌って広めたことからこの名前となっています。

 この歌は、フランス革命政府がオーストリアへ宣戦布告したという知らせがストラスブールに届いた1792年4月25日から翌26日の夜にかけて、市長フィリップ=フレデリク・ド・ディートリヒ男爵 (Philippe Friedrich Dietrich) の要望で、当地に駐屯していた工兵大尉ルージェ・ド・リールが出征する部隊を鼓舞するために、一夜にして作詞作曲したというのが定説です。

 このとき付けられたタイトルは『ライン軍のための軍歌 (Chant de guerre pour l’armée du Rhin) 』 でした。リール大尉はこの曲を当時のライン方面軍司令官ニコラ・リュクネール元帥に献呈しました。

 その後、この歌は全国にパンフレットという形で流布され、テュイルリー宮襲撃事件の約2週間前にマルセイユ連盟兵がパリ入城したときに口ずさんでいたことをきっかけとしてパリ市民の間で流行しました。このために元々の題名ではなく、現在の『ラ・マルセイエーズ』という形で定着していきます。さらに1795年7月14日に国民公会で国歌として採用されたのでした。

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 初期出版の楽譜に作曲者名が記されていないことなどから、作曲者は不明とされていましたが、ルージェ・ド・リールの別の詩『自由への讃歌 (L’Hymne à la Liberté) 』に曲を付けたことのある作曲家イグナツ・プライエルこそが真の作曲者ではないかという異説もあります。また、現在7節あるうちの最後の節(「子供の歌」)は同年10月に付け加えられ、ジャン=バティスト・デュボワ、マリー=ジョゼフ・シェニエ(詩人)、デュボワ神父の作だと言われていますが、フランス政府の公式見解としては7番(7節)の歌詞は作者不詳とされています。ちなみに7番の歌詞は

僕らは自ら進み行く
先人の絶える時には
僕らは見つけるだろう 先人の亡骸と
彼らの美徳の跡を!
彼らの美徳の跡を!
生き長らえるよりは
先人と棺を共にすること欲する
僕らは気高い誇りを胸に
先人の仇を討つか 後を追って死ぬのみ!

しかし、歌うことを禁止された時期もありました。

 1804年、ナポレオン・ボナパルトが皇帝になると、「暴君(専制君主)を倒せ」という部分の暴君(ティラン)は世襲君主全般をさすことから、国歌を『出陣の歌』に変更しました。

 また、『ラ・マルセイエーズ』は第一帝政から王政復古にかけては、特別な許しがある場合を除いては、公の場で歌うことは禁止されていました。いわゆるアンシャンレジームということですか?

 1830年の七月革命以降は晴れて解禁となり、第三共和政下で再び国歌に制定され、同年にベルリオーズが独唱者と二重合唱、オーケストラのための編曲を施しました。第四共和政の「1946年憲法」、第五共和政の「1958年憲法」いずれにも『ラ・マルセイエーズ』を国歌として定める旨が明記されています。
現在の第五共和政憲法には以下のように規定されている。
第1章主権
第2条(共和国の言語、国旗・国歌、標語、原理)
国語はフランス語である。
国旗は青白赤より構成される三色旗である。
国歌は「ラ・マルセイエーズ」である。
標語は「自由・平等・友愛」である。
原理は「人民の人民による人民のための政治」である。

 もともとがフランスの革命歌だったということで、大変勇ましい詩の内容です。フランスを意識した映画のシーンや何かでも使われる有名な曲です。もちろん、オリンピックで聞くこともあります。たまに聞くと、なにかのパロディじゃないかと思うぐらいです。

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アルトサックス楽譜

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演奏例

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