ピッツィカート(伊: pizzicato)の意味は、ヴァイオリン属などの本来は弓でひく弦楽器(擦弦楽器)の弦を指ではじくことによって音を出す演奏技法です。日本語の片仮名表記は古くからピチカートが用いられていますが、より元の言語の発音に近い表記にした場合は「ピッツィカート」となり、現在は後者も使われています。
なおこのポルカには、そのよく演奏される伝統的な通常版とは別に、異稿(初稿)として、1869年の夏に兄弟2人の手で作曲・成立された当初の形として、打楽器の加わる原典のオリジナル・バージョンが残されています。
このピチカートポルカは1869年の夏、シュトラウス2世とヨーゼフ(弟)の2人によって作曲された曲です。長男はこの曲の編成にホルンを1本入れていましたが、次男の意見を取り入れて弦のピチカートだけにしたといういきさつがあります。
この当時はロシア旅行に出かけており、その際に2人がサンクトペテルブルクでピアノの連弾をしてこの作品が生まれたといわれています。他にもパヴロフスク駅舎での仕事の際に作曲されたとの説もありますが、いずれにせよ作曲された場所はロシア国内です。
また、次男のヨゼフはもともとは建築技師でした。しかし1853年(ヨゼフ26歳)に兄が病に倒れたのをきっかけに代役(楽団を率いる)をつとめることになります。そして、1870年に脳溢血で亡くなるまでずっと兄を補佐し続けたのでした。
長男は次男のことを「弟は私よりもずっと才能があった。私はただ有名になっただけだ。」と言っていたそうです。
トランペット楽譜
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トロンボーン楽譜
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アルトサックス楽譜
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フルート楽譜
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汎用としてオクターブ低いものも追加しました
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