『心と口と行いと生活で』(Herz und Mund und Tat und Leben)BWV147は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが1723年に主の母マリア訪問の祝日のために作曲したと推測される教会カンタータ。全10曲からなり、『主よ、人の望みの喜びよ』の名で広く親しまれているコラールが第6曲と第10曲に登場します。
この曲はよく聞くと思いますが、何を歌っているのか題名ではわかるような、わからないような、そんな感じです。主といっていますが、歌詞の中では、イエスキリストのことを言っています。つまり、三位一体説を採っている訳です。神と精霊とキリストが一緒だよということですけど、ちょっといい加減な気もします。
カンタータとは、一般にはオーケストラ伴奏付きの声楽曲を指し、1曲のカンタータは独唱曲(アリア)、重唱曲、合唱曲等の複数の楽曲から構成されています。
演技、大道具、小道具、衣装を用いない点で、オペラとは異なります。 宗教的(キリスト教的)な題材を扱ったカンタータを「教会カンタータ」と呼び、特に物語性の強いものは「オラトリオ」と呼ばれます。
「主よ、人の望みの喜びよ」 は、教会カンタータ第147番 《口と心と行いと生きざまもて》 の第一部、 第二部をしめくくるコラール(賛美歌)の合唱です。
教会カンタータとは、カルヴィン派プロテスタントの教会音楽で、毎週日曜日の説教の前に演奏されるもので、その内容は説教のイントロダクションみたいなもののようです。