ドビュッシーの音楽は印象主義音楽と俗に呼ばれています。印象派(ないし印象主義)という表現はもともと、1874年に最初の展覧会を開催した新進画家グループ(モネ、ドガ、セザンヌら)に共通していた表現様式に対する揶揄表現が定着したものであり、音楽における《印象主義》も、若手作曲家の作品への揶揄の意味合いを込めて用いられた表現です。ドビュッシー自身も、出版社のデュランに宛てた書簡(1908年3月)の中で、この用語に対して否定的な見解を示しています。
この題名の由来はルコント・ド・リールの詩の一節からのものです。フランスの有名な詩人・劇作家だということですが、フォーレやラヴェルもその作品を題材に作曲しています。ドビュッシーの前奏曲集は第1巻と第2巻があり、それぞれ12曲ずつの曲集です。その第1巻の8曲目がこの亜麻色の髪の乙女となっています。
この曲に与えられる印象は、やはりなんとなく夢見心地な印象派の絵画を見ているみたいな感じがします。それが、時代だったということだと思います。どんなに抗っても、その時代の影響を知らず知らずに受けてしまうという典型なんじゃないかと思います。
トランペット楽譜
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トロンボーン楽譜
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アルトサックス楽譜
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フルート楽譜
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