ワルツ第10番ロ短調作品69-2は、フレデリック・ショパンが1829年に作曲されたワルツ。死後の1852年に友人のユリアン・フォンタナにより出版されました。
この曲を作曲した当時、ショパンは19歳でした。。構成は簡潔ながら、その美しい旋律とスラヴ的な憂いのある曲想に、ショパン後年の円熟を予感させるものがあります。作品第9番「別れのワルツ」と同様に、感傷的にすぎることから生前の発表が控えられたとされていました。
そして、この曲は死後、友人によって発表されました。
そのショパンは同じ、19歳の時に祖国ポーランドからウィーンへ演奏旅行に出かけましたが、ショパンの音の小さく華やかさのないピアノ演奏は 受けが悪かった。
「ウィーンの聴衆はヨハン・シュトラウスのウィンナ・ワルツには盛大な拍手を送るけれど、 僕の作品やピアノ演奏には全く無関心」といったといわれます。
しかし、 ショパンは聴衆に迎合するのではなく、独自の美意識・スタイル・信念に基づいて、独創性溢れる作品を次々に生み出していきます。
私のつたない感覚でものを申し上げると、このショパンの同じような旋律をこれでもかという風に繰り返していくところは、その後の音楽にクラシックといわず、多くの音楽分野で受け継がれていったように思います。まさに禁じ手のしつこさ。そんなことしていいの?と当時は思われていたのかもしれないと勝手に思っています。
トランペット楽譜

トロンボーン楽譜

アルトサックス楽譜

フルート楽譜


ホルン楽譜
