曲の由来
よく使われる場面は、悲劇のヒロインの劇的な過去を回想するシーンなんかに使われる、とても悲しい感じの曲調です。逆に考えると美女が似合う曲ということも言えなくもないかも。と思っていたら、まんざら外れていないのかもしれません。
ブラームス50歳を迎えた1883年、この夏をライン河に面した美しい保養地、ヴィースバーデンで過ごしました。ここでの休暇期間に作曲された重要な作品がこの交響曲第3番です。
この作品の作曲過程で、ブラームスは友人のシュトックハウゼン主催の演奏会で26歳のコントラルト(現在のアルト)歌手のヘルミーネ・シュピースと出会います。この女性の歌唱の素晴らしさと女性としての魅力にブラームスは心を揺さぶられ、やがてシュピースを結婚の対象として意識するようになります。しかし、結婚まで踏み切ることはできなかった。
1892年、シュピースは35歳の時、法律家と結婚するが、その翌年、ヴィースバーデンで急逝(きゅうせい)することになります。 彼の友人の日記によればブラームスは43歳の頃に、「結婚すればよかったと思うこともある。しかし適齢期のころは地位が無く、いまでは遅すぎる。」と語ったとのことであり、23歳も年下のシュピーネとは結婚は考えられなかったようです。意外に常識人です。
トランペット楽譜
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トロンボーン楽譜
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アルトサックス楽譜
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フルート楽譜
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