この曲のフーガというと、ザ・ピーナツの『恋のフーガ』を思い出します。しかし、『恋のフーガ』は音楽形式のフーガではなく、『追いかけーて、追いかけーて、…』というところが、フーガだということだけです。ティンパニーの合いの手みたいのが雰囲気をだしていますが、本来のフーガは主題を『追いかけるように』次のテーマが出てくる、いわゆる対位法を利用した音楽形式を言います。
フーガとは
フーガの定義ですが、楽曲形式の一種。曲の途中から、前に出た主題や旋律が次々と追いかけるように出る曲ということになっています。確かに。
それならば、輪唱と同じかというと、全然違います。輪唱は同じメロディーを繰り返す単純なものですが、フーガとなると、独立した別のテーマがいくつか登場したり、さらにその組み合わせの仕方、タイミング、種類など計算され尽くされないと、組み上げられません。対位法に近いものです。
では、カノンは?カノンの場合は主題(テーマ)が、別の音からスタートしたり、倍の速さ、半分の速さで演奏されたり、逆から読んで行ったり、反対に進んで行ったりという変化の組み合わせた箇所などもあります。