富士は日本一の山~・・・、でおなじみの曲です。日本人なら当たり前に知っている曲です。60年ほど前に、上京した時に見た、冬の東京から見える富士山が印象的でした。ちょうど新宿西口から見えた風景です。
今はすっかりビルが立ち並び、何にも見えませんが、新宿中央公園まで、見通せた時代の話です。時代は光化学スモッグが騒がれた時代で、そんな東京から富士山が見えるなどということを想像していなかったので、びっくりしました。江戸からの連続性を感じ、妙に心が躍ったのを思い出します。
曲は作曲者不明の曲で、作詞は巌谷小波です。1911年(明治44年)に刊行された『尋常小学読本唱歌(二)』ではじめて紹介されました。小学校学習指導要領音楽編にて、小学校3年生の歌唱共通教材に指定されています(タイトルは『ふじ山』)。2007年には「日本の歌百選」にも選ばれました。
あたまを雲の 上に出し四方の山を 見おろしてかみなりさまを 下に聞く富士は日本一の山青空高く そびえ立ちからだに雪の 着物着て霞のすそを 遠く曳く富士は日本一の山
『ふじの山』(ふじのやま)は童謡。文部省唱歌。『富士山』(ふじさん)というタイトルで呼ばれることもあります。
このあまりにも有名な曲は、当然、ご当地ソングとして、いろいろと使われています。
大月駅富士急行線ホームと河口湖駅で発車メロディとして使用しています。また富士急行各社内でも、営業時間外の留守番電話のオルゴールにこの曲が採用されているそうです。また、富士急行線富士山駅でも列車到着時のメロディとして使用されています。
富士スバルライン料金所手前の道路では、舗装の溝によってこの曲が鳴る部分があります。
富士市と御殿場市、小山町では防災行政無線のチャイムとして市町内に流しています。また、富士市役所代表電話の保留チャイムにも採用されています。
2つの調を用意しました。