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【トランペット用無料楽譜】アメリカ民謡『勝利を我等に』(We shall overcome Tradisional)Trumpet sheet music

 
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楽譜のご紹介

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曲の由来

この曲の原曲を作った黒人の牧師でゴスペル音楽作曲家チャールズ・ティンドリー(en:Charles Albert Tindley、1851年-1933年)はメソジストでした。
メソジストとは、プロテスタントの大教派の一つ。1739年にウェスレーらがイングランドのオックスフォードで起こした敬虔主義運動。メソジスト監督教会として独立。信仰経験を重んじ、教育施設を設け、禁酒・矯風運動に熱心である。メソジストは、聖書に示す方法(method)で生きる、との意からきた名。要は、当時のイギリス国教会の儀礼的なものに対する批判勢力となるため、妨害なども受けます。
メソジストは本国英国ではさほどの勢力にはならなかったのですが、アイルランド、アメリカ、ドイツなどに早くから布教し、メソジスト教団は、現在アメリカでは信徒数が2番目に多いプロテスタント教団になっています。ちなみに、一番多いのはバプテスト教会です。信条としてはルター派に近く、悔い改めによる救済を強調しています。カルヴァンの説いた予定説的な考え方はとりません。
これゆえ、ヨーロッパ大陸におけるプロテスタントの二大潮流であるルター派と改革派教会は、イングランドと米国ではメソジスト派と長老派にほぼ重なります。
これが新大陸アメリカに宣教され、まだ開拓時代の西部へと急速に広がっていく過程において、その性質をかなり変貌させていきます。教派の通称にもなっていたメソッド(謹厳な生活方式)は二の次にされ、ウェスレーの説いた教義のある部分と大衆運動という側面が強調されていきました。
すなわち、救いは罪の自覚とともにすでにあるものとして体験されるというスピリチュアルな喜びと、その喜びに基づいて、この現世において神の国を実現しようという強烈な社会変革意欲でした。こうして、開拓時代のアメリカで宣教に当たった説教者たちの多くは、専門教育こそ充分に受けてはいないが、熱烈な信仰心をもち、社会事業へのバイタリティにあふれた人たちでした。
1828年米国メソジスト監督教会より、教会政治の意見の相違によりメソジスト・プロテスタントが分離独立しました。1843年奴隷問題を巡って、ウェスレアン・メソジスト教会が分裂しました。ウエスレアン・メソジスト教会は、その後、他の教会と合同し、現在はウエスレアン教会となっています。
米国の南北戦争では教会自体も南北にわかれて戦っています。メソジスト監督教会は1854年南北に分裂し、北部にはメソジスト監督教会、南部には南メソジスト監督教会が組織されました。1939年再合同し、1968年Evangelical United Brethrenとも合同し、現在の合同メソジスト教会 (United Methodist Church) となりました。ジョージ・W・ブッシュ元大統領夫妻が熱心な信者です。
ここまでの流れから、アメリカでのキリスト教という意味合いとその中での社会運動というのが密接につながっていることがわかるように思います。
楽譜としては、非常に簡単な曲で、初心者向けになると思います。1960年代のアメリカで公民権運動を象徴するような曲として広まり、日本にも紹介された曲です。といっても当時子供だったので、ジョーン・バエズのちょっと変わった感じの歌い方ととんがった感じの歌声が印象に残っているだけで、意味はあんまり分かりませんでした。この曲は、もともと黒人の牧師による作曲でゴスペル音楽としてできていました。それを、公民権運動の時に、フォークシンガーのビート・シーガーが広め、日本にも伝わったということらしいです。1960年代の日本は、とにかく、アメリカ物はなんでも取り入れる時代だったように思います。だから、詳しいことは問題ではなく、コマーシャル的にはやったという感じがします。

演奏例

Pete Seeger, We Shall Overcome (Version #02), Berlin, DDR (GDR), 1967

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