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【無料楽譜】チャイコフスキー『眠れる森の美女』よりワルツ(Waltz “The Sleeping Beauty”Op.66a)

 『眠れる森の美女』(ねむれるもりのびじょ、露(原題): Спящая красавица)は、ピョートル・チャイコフスキーの作曲したバレエ音楽(作品66)、およびその音楽を用いたバレエ作品。クラシック・バレエ作品の最も有名なものの1つに数えられています。

ロシア語や英語の題は忠実に翻訳すれば『眠れる美女』であり、また日本語では『眠りの森の美女』とも訳されています。台本はシャルル・ペローのおとぎ話『眠れる森の美女』(仏語:La Belle au bois dormant)に着想を得て書かれた。チャイコフスキーのバレエ音楽の中で最も演奏時間が長く、全曲を通した上演には普及している縮小版でも優に2時間を要し、原型に基づく上演の場合、上演時間は3時間に及ぶのです。

 チャイコフスキーの作った「3大バレエ」とは、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」をいいます。「眠れる森の美女」はその中で2番目に作曲されました。上演回数的には、バレエの代名詞のようになっている「白鳥の湖」やクリスマス・シーズンの定番になっているに比べると,ややは少ないようですが,バレエ全体に溢れる絢爛豪華な雰囲気は3大バレエのみならず,すべてのバレエの中でも有数です。その気分を盛り上げているのがチャイコフスキーの音楽です。

 ところで、眠れる森の美女といっても、ディズニーとはちょっと違い、そもそも、物語自体がいろいろなパターンがあるようです。日本では最も一般的なのが、グリム童話の中の『眠れる森の美女』です。私にとって、ディズニー映画もグリム童話も無縁だったので、おぼろげな記憶しかないので、この際、同様な諸氏と物語を共有したいと思います。

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この物語の内容

 ある国に、子どもに恵まれず悩んでいる王と王妃がいました。ようやく女の子を授かり、非常に喜んだ王と王妃は、国に住む13人の魔法使いのうち12人を祝宴に招待しましたが、魔法使いをもてなすための金の皿が12枚しかなかったため、13人目の魔法使いだけは招待されませんでした。

 魔法使い達は祝宴の場でそれぞれ「徳」「美」「富」など魔法を用いた贈り物を王女に授けるが、11人目の魔法使いが贈り物をした直後、突如として13人目の魔法使いが現れ、祝宴に招待されなかった報復として、「王女は15歳になると、紡ぎ車の錘が指に刺さって死ぬ」という呪いをかけて立ち去ります。

 王と王妃をはじめ城の人々が大騒ぎする中、まだ贈り物をしていなかった12人目の魔法使いが「この呪いを取り消すことはできないが、呪いの力を弱めることはできる」と言い、「王女様は死ぬのではなく、100年間眠り続けた後に目を覚ます」と告げます。

 王女の運命を心配した王は、国民に命じて国中の紡ぎ車を焼き捨ててしまいます。

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 王女は順調に育っていくが、15歳になった時、一人で城の中を歩いていて、城の塔の最上階で一人の老婆が紡ぎ車を使い糸を紡いでいるのを見て興味を示し、紡ぎ車に近寄った途端に錘が手の指に刺さり、王女は深い眠りに落ち行ってしまいます。(この老婆の正体は13人目の魔法使いであったとも言われる)。

 呪いは城中に波及し、王と王妃をはじめ城の人々も全て眠りに落ちるが、城の周囲の茨だけが急速に繁茂し、やがて城には誰も入れなくなりました。中には侵入を試みた者もいたが、鉄条網のように絡み合った茨に阻まれ、全員が茨に絡まって動けなくなり落命してしまいました。

 そして、長い年月が過ぎたある日、近くの国の王子がこの国を訪れ、茨の森に囲まれた城を見て、城の近くに住む老人に「あの城には何があるのか」と問いかけると、老人は「城の中には美しい王女様が眠っていると子供の頃に聞いたことがある」と答えます。

 それを聞いた王子は何としても王女の姿を見てみたいと思い、どんな危険を冒してでも城に入る決意をして茨の森に近付く。 

 この時、城にかかっていた100年の呪いが解けて、茨はひとりでに道を開け、王子は無事に城の中に入り、眠っている王女を見付けてキスをします。

 王女は目を覚まして王子を見そめ、同時に城の人々も全員目を覚まし、王女と王子はその場ですぐに結婚して幸せに暮らしたんだと。

 以上が物語の内容ですが、チャイコフスキーの『眠れる森の美女』はペロー版といわれるもので、大枠は同じ物語ですが、ちょっと内容が細かいところが違っています。

 

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