楽譜のご紹介
吉幾三作曲の『津軽平野』という曲は、1984年に千昌夫が歌ったシングルです。作詞・作曲は吉幾三で、編曲は京建輔が担当しました。はじめは、前奏に尺八だったのだそうですが、それがオーボエに代わったのだといいます。正解でしょう。どちらかというと、民謡を連想させるようなこの曲に、尺八だとわざとらしくなり、ちょっとくどくなったでしょう。
この曲は、吉幾三が自身の故郷である青森県の津軽地方の風景や人々の暮らしを歌ったもので、千昌夫の代表曲のひとつとなりました。曲からも、なんとなく、炉端の火がぱちぱちいうようなそんな雰囲気を連想したりします。この当時、私は、いい曲ではあるけれど、これは時代錯誤だろうと思って聞いていたのですが、結構ヒットしたみたいです。同年の第35回NHK紅白歌合戦で歌唱されたほか、多くの歌手にカバーされています。
この年の1984年は、日本ではグリコ・森永事件がありました。これを契機にいろいろな模倣犯なども発生し、悪意のある者によって、販売している食品などに毒物が混入しているかもしれないという事件が多発し、それを理由に金を要求する事件などが発生していました。ずいぶんと物騒な時代になったと思っていましたが、マスコミはこぞってこの事件を報道し続けました。でも、今は昔です。この年、日経平均がやっと1万円を超えたのです。あれから日本は…。津軽平野の事を今は昔などと言っていた以上にこの時代も相当大昔になりました。
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