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【無料楽譜】お江戸日本橋(The Japanese folksong”Oedo Nihonbashi”)

七つだちとは?

 『お江戸日本橋』の原曲は、江戸幕府の第11代征夷大将軍・徳川 家斉、第12代将軍・徳川 家慶の時代だとされています。天保期に流行っていた俗謡『はねだ節』が、やがて「コチャエ、コチャエ」の囃子詞を伴った『コチャエ節』となり、それをもとに東海道五十三次の替え歌が作られ、『お江戸日本橋』が誕生したといわれています。

 なんとなく聞いて知っている曲ですが、歌詞は53次分あるのだそうで、鉄道唱歌以上のようです。

 東京・日本橋を出発して、小田原、箱根、沼津、浜松、岡崎、亀山、草津、そして京都・三条大橋までまで、124里8丁、およそ500kmに渡る東海道中の地名・名所が次々と登場する。…となっているが、聴いたことがありません。

お江戸日本橋七つ立ち 初上り
行列揃えて
あれわいさのさ
こちや 高輪 夜明けて提灯消す
こちやえ こちやえ

 となっています。まず、『七つ立ち』というのが、わかりません。これは行列の威容を言っているのではなくて、江戸時代の時刻の呼び方の一つで、以下の表からもわかるように、午前4時に出発したということになります。

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 そして、高輪あたりで夜が明けたので、提灯の火を消したという意味です。これが出発ですが、その後がどうだったのか、戸塚(横浜)あたりまではわかっても、それ以降は知れべてみてもなかなか出てきません。

 この曲は、60年ぐらい前に、中学校の音楽の教科書に載っていた記憶がありますが、さすがに2番の歌詞は載っていませんでした。また、ラジオの放送で、三越のCMで流れていたのがこの曲でした。相当古い話です。今はラジオを聴く機会もないですが、日本橋三越が提供していた番組をよく耳にしていたと思います。

 時代は流れ、バブル崩壊とともに、日本橋も随分変わりました。特に記憶に残っているのは、東急百貨店の閉店でした。閉店1か月前に行ったときには、やはりこれでは閉店するしかないだろうというような悲惨な状態でした。この話も今は昔で、古い話になりました。

 やはり、あの日本橋を日本の日本橋として、高架を地下にし、復活してほしいものです。

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演奏例

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