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【無料楽譜】サティ作曲「グノシエンヌ 第1番」(Satie Gnossienne No.1)

不思議な曲といわれたくて、作ったような曲のように思えます。サティの曲は聞く分にはいいのですが、演奏が難しいという感じがします。フィーリングが出しにくいというか、そんな感じです。この曲の単調な上下動の音の流れなど、簡単ですけど、難しい。

サティによると、この曲を演奏するに当たって、注意事項として「思考の端末で」「うぬぼれずに」「頭を開いて」等、記しているそうです。何のことだ、さっぱりわからない、そう思います。しかし、多分当時、こんな注意書きをしないと曲扱いされなかったのかもしれません。

 また、そんな注意書きを書いておきながら、この第1番では「思考の隅で…あなた自身を頼りに…舌にのせて」などと指定しています。もしかして、こっそり笑っていたのかもしれません。しかし、この作曲年齢を見たら、25歳ということですから、そんな太宰治のような高みの見物のようなことはしていないかもしれません。

サティという人はどういう人なんだろう。そんな興味がわくような曲です。少なくとも、この曲に神様は出てこない。ダーウィンが進化論を唱え、フロイトが心理学について語る時代、そして、パリ万国博覧会、まさに文化の中心パリ。なんとなく、そんな先進性を感じます。残念ながら、それ以上の知識がないために、もっと深く語ることも出来ません。勉強しておけばよかった。

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