楽譜のご紹介
これまた、マーチでも有名な曲です。特に、トロンボーンのファーストはそんなに難しくないのに目立つことのできるめったにない曲です。ちょっと聞いて、判るように、アメリカ国歌をアレンジしています。わが君が代行進曲を連想させます。もちろん、こちらのほうが先にできているのだと思いますが・・・。
作曲者のバグリーについての記述はあまり多くないですが、わかっていることだけ、少し紹介します。子供のころから商業的な見世物（詳しくはわかりません）の歌い手として、６歳ぐらいから全国を回っています。たぶん、両親の仕事との関係だとは思いますが、そこらへんが不明。その後、コルネット吹きとなって、長じてトロンボーンに変更して、地方の交響楽団などにも参加しています。もちろん、この曲の存在が最も彼を有名にしたものです。今でも、独立記念日にはこの曲が演奏されます。そして、曲の一番いいところをトロンボーンが吹いているというのもなんとなく納得のいく気がしました。そういえば、スーザもトロンボーン吹きでした。
この曲は、だれが作曲したのか、何の疑問も持たず、聞いていました。おそらく、スーザでしょうぐらいの認識でしたわけです。しかし、バグリーという人でした。作曲者のエドウィン・E・バグリーは1857年のアメリカ生まれの指揮者、作曲家ですが、あまり詳しいことはわかっておりません。この「国民の象徴」だけが最も有名で、この曲により永遠にその名をとどめています。
「国民の象徴」は、アメリカ国歌の「星条旗よ永遠なれ」のフレーズが巧みに取り入れていることでも有名です。アメリカではスーザの「星条旗よ永遠なれ」と並んで、人気を二分するほどに親しまれています。スーザも自分の曲以外で最も好きな行進曲の一つだということを言っていました。
トランペット楽譜
トロンボーン楽譜
アルトサックス楽譜
フルート楽譜
演奏例
