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【無料楽譜】『おじいさんの古時計(大きな古時計) 』(My Grandfather’s Clock” Work)

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楽譜のご紹介

この古い曲は1876年の作です。もともとは、調が違いますが、Wikiにも楽譜がありますので、それはそれとしてみたいただければ、かんたんな楽譜なので、・・・。

 この曲の原詩を読むと90年前の時計ということで、今なら、90歳の人はざらにいますが、この曲ができた1876年当時はまず皆無だったでしょう。さらに言うと、この時計は18世紀の時計であり、アメリカ独立戦争後間もない時期に置かれたものであるということです。ということを考えると、亡くなったおじいさんを青年が時計を見ながら思い出しているというこの状況は、ちょうど独立戦争から100年がたった時でもあります。なんか暗示的なものを感じてしまいます。

 一方、この詩にあるような時計はなかなか日本にはなかったと思いますが、それでも、掛け時計はどの家庭にも昔はありました。ゼンマイ仕掛けの振り子時計です。そのゼンマイを撒く姿は、なんとなく、大人の象徴的な姿のように感じながら、見上げてみていました。それが、いつの間にかなくなって、電池式に変わっていった。チクタクという音と何も聞こえないシーンという音によく聞き耳を立てて、おふくろに膝枕されて、とろけるようなぜいたくな時間を子供のころ、過ごしていたと思います。

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 日本の正式名称は『おじいさんの古時計』ですが、いつの間にか、『大きな古時計』ということに変わっていました。多分、現在では置時計以上の大きさの時計がイメージしにくいからだと思います。街から時計屋さんがなくなってから、久しくなって、時計に特別な意味を持たせるということもなくなったのだと思います。家庭の中にあった柱時計にはその家庭のシンボルでもあったように思います。中学生になったらお祝いに万年筆、高校に入学するときには、腕時計…みたいなそんな時代がありました。時計は家庭の大黒柱に代わる当時の風物、そんなものだったと思います。

 私はたしかNHKのみんなのうたで知ったのだと思いますが、その時、私は小学生でした。半世紀以上前のことです。そして、今、私はおじいさんになっちゃいました。なんだか、昔、テレビで流れていたマクビティービスケットのCMのようですが、いまだに時々、自分のおじいさんのことを思い出します。今と違い、小学生が大人と対等な口を利けるという雰囲気はその時代にありませんでしたので、絶対服従ということがおじいさんに対する姿勢で、少なくとも、そう教わったので、子供としては、触らぬ神に祟りなしを決め込んでいました。

 そんなことを見越してか、ちょっかいをかけるのが、その爺さんの楽しみだったようです。夏休みに祖父の家に行った時には、毎日、海に泳ぎに行って、真っ黒けになって、体中の皮がむけて、痛くて痛くて、しょうがないのに、祖父は焼酎を口に含んで、後ろから裸の背中に向かって噴霧したり、痛くて痛くて、やっと入る湯船から、さて出ようとすると頭を押さえつけて出られないようにするなど、いたずらをするのでした。その時の祖父の満面の笑みが忘れられません。

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