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【無料楽譜】『もろびとこぞりて』(Joy to the World! the Lord is come)

楽譜のご紹介

 もろびとこぞりて(英語: Joy to the World! the Lord is come)とは、欧米の有名クリスマス・キャロル『民みな喜べ』と同曲に別詞(原題: Hark the glad sound! the Saviour comes)の訳詞を載せた、日本でもポピュラーなクリスマス讃美歌です。

 この曲の日本での普及には特殊な事情があったようです。ちょっと、日本人にはなじみのない習慣です。それは、1つの詞を違うメロディーで歌うということが聖歌にはあるようです。

 『もろびとこぞりて』の曲である『アンテオケ』は、英語圏ではJoy to the World!の詞で歌われる事が普通です。しかし欧米ではもともと讃美歌の曲と詞の結びつきはさして強固ではなく、ミーター(音律)が合致すれば同詞を別曲で歌う事は普通に行われていたのだそうです(私はクリスチャンではないので)。

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 そのため、日本で1923年に発行された歌集「讃美歌」では第57番にHark the glad sound!の訳詞『もろびとこぞりて』に『アンテオケ』の曲を合わせた譜、第58番にJoy to the World!の訳詞『たみみなよろこべ』に『ウィンチェスターオールド』の曲を合わせた譜を『アンテオケ』でも歌える事を注に示しつつ見開きで掲載した。

 しかし日本では歌詞と曲を任意に組み合わせる文化が定着せず、本来は組み合わせ例の1つに過ぎなかったはずの掲載譜が支配力を持ってしまいます。また『たみみなよろこべ』を讃美歌として変則的に長いアンテオケで歌うには掲載詞に対し繰返し部を作成する操作が必要だったため、それはほとんど行われなかった(『もろびとこぞりて』はその操作を為したものをベタで掲載していた)。

 主は来ませり、主は来ませり、という歌詞のついた曲です。主は来ていなかったんだ、ということです。どこまでも、不思議な世界観なのでついていけませんが、それと曲とは関係ないので、紹介しました。また、世界観などと表現すると、それは全く間違っていますなどと、突っ込まれそうです。

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演奏例

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