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【無料楽譜】ディノ・オリヴィエリ『J’attendrai待ちましょう』

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楽譜のご紹介

 この曲は、もともとイタリアの曲なんだそうです。”J’attendrai”は実際はイタリア語で『あなたはきっと戻ってくる』という意味の”Tornerai”という歌のフランス版でした。作曲家は、ディノ・オリベリ( Dino Olivieri)、作詞はリノ・ラステリ(Nino Rastelli)によって1936年に作られました。プッチーニのオペラ『蝶々夫人』のハミングコーラスから、着想を得た曲です。レコーディングは、イタリアでは1937年にされています。

 それをフランス語でカバーしたのが、この題名になります。”J’attendrai” は、フランス語で私は待ちますという意味です。この曲も何で知っているのか知らないうちに耳に残っていた曲です。詞の内容は、もとのイタリア語の題名でアップされている動画ありましたので、つけておきます。

1936年にリナ・ケティー(Rina Ketty)によってレコーディングされます。第二次大戦を通して、フランスの大ヒット曲となります。

 この曲の背景となった第2次大戦中のヨーロッパを考えるとき、死なずに帰ってきてという切実な思いがあったのだろうと思います。当時、大流行したこの曲ですが、ヨーロッパの各国で違う言語で歌われます。

 また、同じ思いを歌った歌が各国ではやるということもありました。冷静に考えると、シューティングゲームではありませんので、現実に鉄の球が飛んでくる戦場では、死ぬかもしれないということは常にあったわけで

 当時、はやった同様の曲には、ドイツのLale Andersenの『リリー・マルレーン』、イギリスの Vera Lynnの『We’ll Meet Again』がありました。いずれも、大戦中の若者の心情を反映するものです。ドイツ占領中のフランスということを考えると、そうなのか・・・と思います。

 この曲のスローの演奏が好きです。題名のように、ひたすら待ちましょう、あなたが戻ってくるのを…という感じの詩の内容です。なにか、時間軸の中でとらえきれないような、それぞれの場面が回顧されているような、そんな心地のいい感じがとても好きです。

 

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この曲をはっきり認識したのは、NHKでジャズの歴史の番組の中で、ヨーロッパのジャズの流れということで、紹介されたギターリストの演奏でした。ギターとバイオリンを組み合わせて即興演奏するという全く新しい演奏で、戦中のヨーロッパで流行したのだそうです。ギタリストの名は、ジャンゴ・ラインハルト。

ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt, 1910年1月23日 – 1953年5月16日)は、ベルギー生まれのジャズ・ミュージシャン、ギタリストでした。ロマ音楽とスウィング・ジャズを融合させたジプシー・スウィング(マヌーシュ・スウィング)の創始者として知られます。

また、しばしば「ヨーロッパ初の偉大なジャズ・ミュージシャン」とも評されます。短い生涯の中で後世のミュージシャンに多大な影響を与える多くの傑作を発表しました。

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演奏例

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