演奏例
楽譜のご紹介
短いですが、気持ちだけ・・・。
in C オクターブ下げた楽譜を追加しておきます。
同じ曲の
アルトサックスの楽譜のページ
フルートの楽譜のページ
トロンボーンの楽譜のページ
トランペットの楽譜のページ
へ飛ぶ
作品の詳細な経緯は不明な点が多いということです。しかしこの作品は1936年に作曲されており、当時モスクワで設立された中央児童劇場のナターリャ・サーツから着想を得たものと一説にいわれています。
彼女はこの際、「人間ばかりではなく、動物も登場する音楽物語は如何ですか。」という提案をして、プロコフィエフがそれを受け入れたのだそうです。
台本はロシアの民話を基にプロコフィエフ自身が書き、ナレーターつきの「子供のための交響的物語」として作曲されました。初演は1936年5月2日にモスクワの児童劇場で行われました。
プロコフィエフが1933年に祖国に復帰して、大衆とソヴィエト国家に受け入れやすい平易なスタイルを模索していた時期の作品です。音楽は新古典的な明解さが支配しており、また物語の情景にかなり忠実に作曲されています。子供のための音楽物語「ピーターと狼」が作曲されたのは、プロコフィエフが20年近くに及ぶ海外での生活をたたんで1933年に帰国してから3年後のことでした。
彼は、神童として教育を受け、昔はブルジョワジーの好楽家のために自由に創作できたのでしたが、その昔とは大違いの状況でした。(表向きは)国の担い手である労働者階級のために作曲しなさいということですから、メロディーひとつひねり出すにしても分かりやすく、しかも社会主義芸術として外国で披露するにも恥じないものが求められたのです。