【フルート用無料楽譜】アメリカ民謡『勝利を我等に』(We shall overcome Tradisional)Flute sheet music

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演奏例

We Shall Overcome

楽譜のご紹介


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曲の由来

原曲は、黒人のメソジスト牧師でゴスペル音楽作曲家チャールズ・ティンドリー(en:Charles Albert Tindley、1851年-1933年)が1901年に発表した霊歌「アイル・オーバーカム・サムデー」(”I’ll Overcome Someday”)。
メソジストとは、18世紀、英国でジョン・ウェスレーによって興されたキリスト教の信仰覚醒運動の中核をなす主張であるメソジズム (Methodism) に生きた人々、および、その運動から発展したプロテスタント教会・教派に属する人々を指す。日本では美以教会とも言われていた。
特徴としては、日課を区切った規則正しい生活方法(メソッド)を推奨していました。メソジストという名称は「メソッド」を重んじることから「几帳面屋」(メソジスト)とあだ名されたことに始まっています。規則正しい生活が実践できているかどうか、互いに報告し合う少人数の組会、また、信仰のレベル別のバンド・ミーティングを重視しました。
このため軍隊や学校と相性がよく、ミッションスクールや病院の建設、貧民救済などの社会福祉にも熱心です。当時は教育の機会に恵まれない子どもに一般教育を与える日曜学校(教会学校としてキリスト教教育を施すように時代とともに変化した)や、当時の流行歌に歌詞をつけ、口語による平易な讃美歌を普及させたのもメソジスト教徒が中心でした。概して上流階級よりも中下層階級あるいは軍人への普及に力を入れていました。
メソジスト運動の原動力となったのは、「確証の教理」で、この「信仰の確証」はメソジスト運動を特徴づけるものとなりました。当時の形骸化したイングランド国教会からすれば、メソジストのこの「聖霊の証し」の強調は狂信主義とも思えたので、彼らはメソジスト運動を、他の理由と相俟って、妨害しようとしました。
教会自体に軍隊組織を採用した救世軍や「聖潔」(きよめ)を強調するホーリネス運動、聖霊の働きを強調するペンテコステ派などもこのウェスレアン・メソジスト運動の流れです。
こんな動きがあったということも、クリスチャンでもないので初めて知りましたが、なんとなく、欧米社会に根付いているボランティアの動きなんかも、これで少しわかる気がします。
楽譜のほうはあまりにも簡単な曲なので、オクターブ上げたフルートの曲も追加しておきました。若い方はご存じないかもしれませんが、日本でも結構、昔はやった曲です。しかし、この曲の背景にあるものを理解しきれない日本においては、一過性のものでしかなかった印象が強いです。今回調べてみたら、結構、理解しがたいような現実がいろいろわかってきました。名前だけは知っていましたが、「ジム・クロウ法」という法律がかつてあって、白人から有色人種すべてを分離することを合法とするとした法律です。だから、学校も食堂もバスも何もかもが、白人とは違って差別されても、有色人種には全く訴えることもできないという法律のようでした。たまに、警察官が黒人を殺したということが問題になるのも、この法律が有効であった時の悲惨な状況を連想させるのでしょう。つまり、リンチもありうるということになるわけです。こんなのが日常的にある社会がいい社会のわけがないし、日本のようにほぼ単一人種の社会では想像もできません。

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