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ヒイラギとは
ヒイラギとは、あのトゲトゲの葉っぱの植物です。日本でも古来から、魔よけ的な葉っぱとして、家の周りに植えるなどされていたということです。葉の縁の刺に触るとヒリヒリと痛むことから、「ヒリヒリと痛む」旨を表す日本語の古語動詞（働き言端）である「疼（ひひら）く・疼（ひいら）ぐ」の連用形・「疼（ひひら）き・疼（ひいら）ぎ」をもって名詞（なことば）としたということです。
が、しかし、この曲のヒイラギは同じものではなく、セイヨウヒイラギというもので、別種なのだそうです。西洋ヒイラギは冬にも緑の葉と赤い実をつける植物なので、不死の象徴と考えられていました。ヨーロッパの異教徒はヒイラギが男、ツタが女と考え、キリスト教以前から祭りに用いられていたのです。
キリスト教のシンボルになるのは簡単なことで、先のとがったヒイラギの葉は十字架で処刑されたキリストの冠のイバラを表すとされ、赤い実はイバラが皮膚を貫いたとき珠となって落ちたキリストの血になったとされたといういわれがあります。