曲の由来
「Ich liebe dich（御身を愛す または きみを愛す）」 のタイトルのほうが、インパクトがあり、知られています。
作曲時期ははっきりせず、１７９５年頃、１７９７年頃、または１８０３年と諸説ありますが定かではありません。１８０３年に出版されます。
詩はカール・フリードリヒ・ヘルロゼー（Herrosee）の 『やさしき愛』 第２節からとられたものです。
ベートーベンは自らの歌曲に作品としての価値を感じなかったのか、生前に出版された大半のものに作品番号をつけていません。
作曲者略歴
楽聖と称えられるベートーベンは、１７７０年１２月の１６日か１７日、ドイツのボンで生まれました。
幼いころから過酷ともいえる音楽教育を受け、非凡な才能を開花させましたが、家庭的には恵まれず、ベートーベンの家族関係は最後まで彼を悩ませ続けることになります。
２６才ぐらいのときから耳が聞こえづらくなり、体調不良、貧困など苦難が襲うなか、それらを克服して次々と作品を発表していきます。
この曲は、１８０３年に出版されていますので、そんな耳の障害が出始めていた２７歳頃となります。しかし、作曲したのはいろいろな説があり、もっと早い段階に作っていたが、出版に至っていなかったという説があります。
詞の内容
この曲の歌詞はカール・フリードリヒ・ヘルロゼー（Herrosee）の 『やさしき愛』 第２節からとられたものです。何を言っているかというと、
愛する思いは 朝夕たえず ふたつの心は 離るる日なし
なやみも涙も 互いになぐさめ 憂きも楽しきも ともにわかたん 君とともに
いとおしの君よ まごころ愛でて 御神（みかみ）は君をば 護りたまわめ
御神はわれらを 恵みたまわめ
恵みたまわめ われらを
楽譜はちょっと単調なのでいじってます。
トランペット楽譜
トロンボーン楽譜
アルトサックス楽譜
フルート楽譜
演奏例
