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【無料楽譜】バッハ『インベンション13番 イ短調』Bach BWV784 Invention

 この曲は、バッハの作った学習用の鍵盤楽器の練習曲のようなもので、インベンションというのと、シンフォニアというのがあるということです。

 その中のインベンションは全部で15曲あり、その中の13曲目がこの曲になります。

 どうも古典派の音楽家の背景を知りたいと思って調べるのですが、なかなかよくわからない。教会が出てきたり、教会の音楽との関連のことが書かれてあったり、同じような曲を何回も分けて作ってみたり、ということでさっぱりわかりません。この曲もそのうちの一つです。

 ピアノをやったことがある人にとっては、おなじみの曲のようで、こんな小さな子(動画の子)まで弾けている。今度生まれ変わった時には、絶対ピアノを習いたいと思います。音の渦の中に、一人したることができる素晴らしい楽器で、うらやましい。そのような曲をここまでいじってふけるような楽譜にしたところで、違う曲だと思う方もいらっしゃるでしょう。

 曲の由来

 インヴェンションとシンフォニア BWV 772-801(Inventionen und Sinfonien BWV 772-801)は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハのクラヴィーアのための曲集です。

 ケーテン時代の1723年頃の作品。同年、バッハは聖トーマス教会音楽監督(トーマスカントル)に就任しました。ライプツィヒ時代には教育目的のクラヴィーア曲が多数作曲されています。

 長男のために編まれた「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集(Klavierbüchlein für Wilhelm Friedemann Bach)」(1720年頃)の後半部に初稿があります。なお、同書の前半部には「平均律クラヴィーア曲集第1巻」(1722年)の初稿が含まれいます。初稿の曲名は「プレアンブルム」(Praeambulum, 32-46曲, 36-51頁)と「ファンタジア」(Fantasia, 49-62曲, 58-73頁, 72-73頁散逸)でした。

 インヴェンションは2声部の、シンフォニアは3声部の、対位法的な書法による様々な性格の小曲です。シンフォニアは「3声のインヴェンション」と呼ばれることもあります。自筆浄書譜には次のような表題があります:

 率直なる手引き、これによってクラヴィーア愛好人士、ことに学習に意欲を燃やす人々が、
  (1)2声部をきれいに演奏することを学ぶばかりでなく、さらに上達した段階で、

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  (2)3声部のオブリガート・パートの処理を正しく立派に行う明確な方法が示され、あわせて同時に良い着想を案出するのみでなく、それをりっぱに展開すること、

 しかしなによりもカンタービレの奏法を身に付けること、それに加えて作曲への強い興味と愛好を呼び覚ますことへの指針を掲げるものである。
          著作者ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ、アンハルト=ケーテン候宮廷楽長。


 この通り、演奏だけでなく、作曲も視野に入れた優れた教育作品として、現在も高く評価されており、現代のピアノ学習者のための教材としても広く用いられています。

 また教育作品に留まらず、バッハの他のクラヴィーア楽曲と同様、多くのチェンバロ奏者やピアニストが演奏や録音を行なっています。

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演奏例

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